日本における質屋の歴史
唐突だけど、質屋っていつからあると思う?
んー、100年とか200年とか前くらいからですかね?
ぽっぽっぽ♪実は質屋の歴史は800年ほどあると言われてるぽこよ!
はっぴゃくねん!?ということは、鎌倉時代(1185年頃~1333年)にはあったということねぇ...!
ぽん!!その当時、質屋は裕福な酒屋が兼業として行うことが多くて、呼び名も質屋ではなく土倉(どそう)と呼ばれていたみたいだぽこよ♪ただ、当初は簡単なルールはあっても今みたいに確立された法律がなかったからか、高利貸しのようなことをして民衆からの一揆にあうこともしばしばだったみたいぽこぉ…
だけど、1895年(明治23年)にようやっと質屋営業法の礎となる質屋取締令という法律が確立されてからは秩序化され、それまでの土倉という呼び名も質屋に改められたんだよ
ほぅほぅ。要するに、質屋のシステム自体は800年ほど前からあったけど、質屋という名前が定着したのは120年ほど前ということねぇ!
ぽん♪やがて、ヨーロッパ諸外国の新しい金融制度を取り入れた日本は国内唯一の金融機関であった質屋の業態を銀行へと変えていくんだぽん。ただ、街角にあるような庶民を対象とした小口の機関が質屋として残っていくんだぽん!これが質屋が今でも庶民金融と呼ばれる所以だぽんね♪
質屋の起源
ここまで、日本における質屋の歴史を簡単に説明してきたわけだけど、世界に目を向けると質屋の歴史はもっと古いんだよ。例えば、中国では3000年前には質屋のシステムがあったと言われているんだよ
紀元前まで遡るんですね…!
この3000年前の古代中国に既に質屋が存在していたというわけではなく、質屋の要である質預かりというシステムがあったということだぽんよ♪質預かりは簡単に言うと、品物を担保にして現金を借りるシステムだぽんね♪
そもそも、なぜ古代中国で質預かりが行われるようになったかだけど、お寺の僧が貧しい農民の資金不足を一時的にでも救うためだったと言われているよ。おそらく、農民から農耕道具や衣服などを担保として預かって、資金を貸し与えていたんだろうね
助け合いの精神を感じるわねぇ♪
お金に困った人からしたらかなりありがたい仕組みだったと思うぽんね♪なんせ、老若男女問わず、品物さえあればお金を借りられるわけだからぽんね!
確かに…。でも、その仕組みに目を付ける人もいそうですね…
その通り。最初は寺が独立して品物と現金のやり取りをしていたみたいだけど、そこに目を付けた富裕層が寺と結託して質預かりのシステムをビジネスとして確立していくんだ
1つの寺だけだと資金に限度があるだろうけど、そこに富裕層からの援助が加わるとより多くの人に、より多くのお金を貸せるようになるぽこね♪そして、ただ担保と引き換えにお金を貸すだけでなく、返済の際に預かり手間賃(質料)をもらうことで利益を出せるようにしていったというわけぽん!
そのビジネスとして確立された質屋システムが中国から日本に入ってきたのが鎌倉時代というわけねぇ♪
そして、そのシステムを行う場所の呼び名が1895年に土倉から質屋に変わり、今でも庶民の間に定着ているわけですね!
そうぽこぉ♪今の質屋は質預かり以外にも買取や販売などの様々なサービスで利益を追求しがちで、これは経営側の生活もかかってるから仕方のないことだぽんけど、根本にある困っている人を助けるという古代中国発祥の質屋システムの精神は大事にしていかないといけないぽこね♪
うむうむ。この精神をより一層胸に刻んで、タイキはこれからも青天白日、公明正大に地域と人に寄り添う質屋として邁進していくよ
せーてんはくじつ!こーめーせーだい!!