教えて!シチタヌキさん!「”時計の針が進んだり遅れたり止まったりする”のなぜ?」(R3.9/4UP)

時計の天敵「磁気」

そういえば、つい最近クオーツ式の腕時計を買ったんですけど、もう既に秒針が数秒遅れ始めてるんですよね…。不良品ですかね…

あらぁ……、お気の毒にぃ…

その原因、もしかしたら磁気かもしれないよ

磁気…??僕、磁石なんて持ち歩いてないですよ!

実は、気付いてないだけで身近な所に磁気は潜んでいるぽこよ♪

身近な所ってどこぉ??

最も身近な例で言うとスマホだね。実は、スマホのスピーカ部分には磁石が使われているんだよ

あと、スマホにはバイブレーション機能もあるぽんね??スマホの中には本体を振動させるための小さなモーターが搭載されているんだぽんけど、このモーターの中にも磁石が使われているんだぽこ!!

これら磁石による磁気が時計の針に悪さをしているということなんだ。家で腕時計を外した時、スマホの近くに置いたりしてないかい??

…ぎくっ!!

他にも、マグネット式留め具のバッグや財布、手帳型スマホカバー、他にもイヤホンやテレビ、パソコン、冷蔵庫なども磁気を発するぽこね♪これらの近くに腕時計を長時間置いておくと、時計が磁気を帯びて針が進んだり遅れたり止まったりしてしまうことがあるぽこぉ!!

…思い当たるふしが多すぎるっ!!

磁気の影響を受ける部分

そもそも、なんで磁気の影響で時計の針が不調をきたすのぉ??

んー、時計内部の機械部分が磁気の影響を受けて正常に動作しなくなるから?

ぽっこぉ♪大体あってるぽんね♪もう少し踏み込んで説明するとしたら、クオーツ式のステップローター、機械式のひげぜんまいという正確な時を刻むための部品が磁気の影響を受けるためだぽこ♪

ステップローターには永久磁石が付けられていて、これが外部からの磁気と引き付け合ってしまうと不調をきたし、ステップローターが乱れるから針に不具合が生じてしまうんだ

対するひげぜんまい(金属製)は外部からの磁気の影響で磁化しやすく、そのせいで正常にひげぜんまいが動作しなくなるから針に不具合が生じるんだぽこぉ…

まぁ、最近だと時計の裏蓋部分に磁気を吸収しやすい金属版(耐磁板)を用いたり、そもそも磁化しない素材(シリコン)で作られたひげぜんまいを用いたりした時計が増えてきているから、昔よりは磁気の影響を気にしなくてよくなったとは言えるね

ほぉぉお~!技術の進歩はすごいわねぇ♪

時計が磁化した時の対処法

でも、実際に時計が磁気を帯びちゃった場合はどうしたらいいんですか?

そんな時は脱磁器と呼ばれる特別な装置で簡単すぐに磁気を抜くことができるぽんよ♪

残念ながら、この脱磁器はタイキには置いていないけど、時計販売店や修理店には置いてあると思うよ。脱磁料金は店によって違うと思うから各自で調べてもらう必要があるけど

よかったぁ~、ちゃんと治るのねぇ♪なんにせよ、磁気を発するものの近くに長時間放置しないのが自分にとっても時計にとっても一番ねぇ♪

以後、気を付けます!!