教えて!シチタヌキさん!「”金属アレルギーが起こってしまう”のなぜ?」(R3.7/24UP)

アレルギーとは?

金・銀・プラチナなどで作られたアクセサリーっていいわよねぇ...。あたしもお洒落なやつ欲しいわぁ♪

いいぽこね♪…っあ!!金属アレルギーはないぽんね??

特になかったと思うけどぉ…

金属アレルギーってよく聞く言葉ですけど、そのメカニズムを詳しく知らないですね…

よーし、じゃあ、超簡単に説明しちゃおうかな!

まず、アレルギーってなんぞや?なんだけど、言ってしまえば人体の防衛反応だね。何か有害な物質が侵入してきた時、ランゲルハンスという細胞がその有害物質を探知・マークし、そのマークされた物質をリンパ球が死滅させるんだ

ランゲルハンス細胞が指揮官リンパ球が実行部隊というイメージですね!

そうぽこね♪そうやって実行部隊に殲滅させられた有害物質は液体にされるんだぽこ!この液体が水ぶくれとなって痒くなるのがかぶれだぽん♪

そして、実行部隊のリンパ球がいつまでも死滅させた有害物質を覚えていて、そいつらが再び侵入してくる度に即反応を起こすことをアレルギー反応と言うんだ

ランゲルハンス指揮官の探知やマークも必要ないから、即殲滅に移行出来るというわけねぇ♪

うむ。そして、このようにリンパ球に即攻撃されるようになった有害物質のことをアレルゲンと言うよ。このアレルゲンに対してリンパ球が過剰に反応すればするほど強いアレルギー反応となり、場合によっては50年以上もアレルギー反応を起こすこともあるんだ

そんなに…!!リンパ球って結構執念深い...??

金属アレルギーとは?

アレルギーのことはわかったから、次は金属アレルギーについてねぇ!そもそも、金属って水に溶けたりしないのに、どうやって人体に侵入してくるのぉ??

いい質問だぽこね♪確かに、金属は普通水に溶けたりしないぽこ!でも、やピアス穴の傷口などから出る体液にはほんのちょっと溶ける場合があるぽこ♬このように、人の汗や体液で金属が極微量でも溶けてしまうことを金属イオン化と言うぽん!

このイオン化した金属が人体のタンパク質にちょっかいをかけ変質させてしまうんだ。その変質したタンパク質をランゲルハンス細胞が異物と見なしてマークし、これをリンパ球が攻撃することでかぶれや炎症が起こる反応、それが金属アレルギーなんだよ

ほうほう。ちなみに、金属アレルギーを起こしやすい金属起こしにくい金属って何なんですか?

一般的に金属アレルギーを起こしやすいと言われているのは水銀、ニッケル、錫(スズ)、コバルト、クロム、パラジウム、プラチナ、金、銅、亜鉛、カドミウム、マンガンだぽこ♬

プラチナや金も!!?

まぁ、純金純プラチナではないからね。純のままだと柔らかすぎるから、ジュエリー等の素材として使われる場合には金に銅を配合したり、プラチナにパラジウムを配合したりするから、純金や純プラチナに比べると金やプラチナは金属アレルギーを起こしやすくなってしまうね

純金や純プラチナと言えども、アレルギーには個人差があるから、絶対安全とも言い切れませんしね…

とりわけ、ニッケルはアレルギー反応を強く起こしやすいと言われているから、ニッケルに金メッキが施されていたり、ニッケルが合金として配合されている場合は注意が必要だぽん…

次に、金属アレルギーを起こしにくいと言われているのはアルミニウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、カリウム、銀、チタン、鉄だね

特に、医療用ステンレスとも呼ばれるサージカルステンレスはかなりアレルギーを起こしにくいと言われてるわねぇ♪

金属加工技術の向上や新素材の発見などで、最近では様々な金属を組み合わせた合金が増えてきているよ。結局のところ、どの金属でどの程度のアレルギー反応を示すかは個人差が大きいから、金属アレルギーを起こしやすいか否かは参考程度にとどめて、着用したことのない金属を身に付ける前にパッチテストをしておくと安心だね

パッチテストはパッチテストに対応した大学病院の専門外来や皮膚科医院、歯科医院などで受けることが出来るみたいですね!

後は、金属にはよく耐酸や防錆、防水などを目的にコーティングされていることがあるんだぽんけど、その際に使用されることのあるエポキシメタアクリル、ホルムアルデヒド・レジンなどは強いアレルギー反応を起こす可能性があるから注意だぽこよ!!