教えて!シチタヌキさん!「”切手のシートとバラ”ってなに?」(R3.6/12UP)

切手のシートとバラとは?

度々で申し訳ないんだけどぉ、掃除してたら大量の切手が出てきたのよぉ!最近、めっきり使う機会もなくて、切手だけに思い切って売ろうと思うんだけどぉ、買い取ってくれるぅ??

そのギャグはプライスレスですが、切手は喜んで買取しますよ!

これだけあれば、結構な額になるんじゃぁ…?むふふ

結構な額になるかどうかは切手の額面にもよるけど、一番はシートかバラかで決まるよ

額面は切手に書かれた数字で、「84」だったら84円に相当する使用価値を持っているってことよねぇ。まぁ、この額面が高ければ高いほど買取額にも期待はできるわねぇ♪

でも、同じ額面84円の切手でもシートかバラかで買取額に差が出るってことですよね?

そうだぽこぉ♪とりあえずは、どういった切手がシート扱いになるのか解説しておくぽこお♪
・1シートの中に10枚以上の切手があること
四隅の余白が残っていること
未使用状態であること
これらすべてを満たしている切手がシートとして扱われるぽんよ!

一見シートのように見えても、1シートの切手数が10枚に満たないものはバラ扱いになるよ。また、例えば、10枚綴りの切手シートから1枚だけ使用した場合も、未使用状態ではなくなるからバラ扱いになるよ

じゃあ、単体の切手はもちろんバラ扱いですけど、10枚綴りでシートに見えるものでも四隅に余白がしっかりないものもバラ扱いになるですね!

シートとバラとでの買取額の差

切手のシートとバラとの違いが分かったと思うから、まずは、タイキにおける切手買取率を見てもらおうか

バラよりもシートの方が買取率が高いですね。何か理由はあるんですか??

まず、買い取った切手は様々なルートを経て法人に売られることが多いぽん!法人はお客様宛への郵送物等で大量の切手を消費するから、まとまったシートで購入した方が色々と都合がいいんだぽん♪また、様々なデザインが1シリーズとして1シートに収まっている方が切手コレクターに好まれるぽん!!要するに、シートの方が各方面からの需要が高いから買取率も高くなっているんだぽん♪

ほえぇ、そうなんだぁ!あとは、額面によっても買取率が変わるのねぇ♪なんでぇ??

これは、買い取った切手の卸先である金券ショップに合わせて設定しているだけだから、なんで50円以上・50円未満・10円未満で買取率を区切っているかの理由はわからないんだけど、恐らく、50円以上の切手の需要が高いからだろうね

ハガキを送る時は63円、封書を送る時は84円だしねぇ

消費税増税とかなんやらで切手の額面もちょくちょく変更されるし、その度に何円を境に何%で買い取るかを変えてたらややこしくなるだけでしょうしね。だから、ある時期に決まった50円以上・50円未満・10円未満という区切りが額面の変わった今でも受け継がれているんでしょうね。まぁ、僕個人の推測ですけど…

ちなみに、2つの額面(例:50円&80円)の切手が組み合わされた複合(ミックス)シートというものもあるんだぽこが、この場合は何円で買取になるでぽーか??

まず、1シートに10枚あって、四隅もしっかりあって、1枚も使用されていない未使用品だからシート扱いですね。んで、50円も80円も50円以上だから、80%での買取!つまり、「50円×2+80円×8=740円×0.8=592円」での買取です!

ご名答!じゃあ、この場合は?

これはシートのようにも見えるけど、1シート中に2枚しかないからバラ扱いねぇ♪で、どちらも50円以上だから60%での買取になりましてぇ…「50円+80円=130円×0.6=78円」ねぇ♪

よくできましたぽん♪ちなみに、50円以上と50円未満の切手が複合されたシートの場合はどうなるか?なんだぽんが、そのような組み合わせの複合シート(10枚以上)はないぽんよ!!あったとしても、それは10枚未満のバラ扱いとなるシートだから、それぞれバラとしての買取率で計算するぽこ♪

切手にプレミア価値が付くことはある?

そういえばさぁ、切手にプレミア価値が付いたりすることはないのぉ??

古い切手とかって高額になるイメージがありますよねぇ

いわゆるプレミア切手というやつだね。よく誤解されがちなんだけど、定義としては額面より1円でも高い値打ちが付けばプレミア切手と呼ばれるんだ。だから、額面より数円~数百円高い程度のプレミア切手なら探せば出てくるかもしれないね。逆に、1枚でウン万~ウン十万円もするプレミア切手はそうそう滅多に見つかるものでもないよ

あと、古いから値打ちがあるというわけでもないぽこぉ…。一般的に、1960年(昭和30年代後半)以降に発行された切手はそもそもの発行数が多いから、ほとんどのものは額面以下の価値しかないぽん…。また、1960年以前であっても、とりわけ発行枚数が少なかったり現存数が少なかったり絵柄が美しかったりしない限りはプレミア価格が付くことはないぽこ!

ほえぇ…。ちょっと誤解してたわぁ…

もちろん、1枚ですっごい値が付くプレミア切手もあるぽこが、それを欲しがるのは切手コレクターだけだぽん!裏を返せば、切手コレクター間での需要が生まれない限り、その切手の価値が額面を超えることはないということだぽん!当然、時代とともに人の価値観や社会情勢なども変化するから、同じプレミア切手でも、コレクター間での需要に変化があればプレミア切手の価値も変化するぽこ♪

カードゲームのカードみたいなイメージですね…。実用するかはさておき、コレクター間で価値が乱高下してますからねぇ

確かにそうだね。もともと、切手は実用してなんぼのもの。だけど、今はメールが主流になってるから、切手を使う人が昔より大幅に減っている。しかも、切手コレクターの数も年々減少傾向にある。そんな、切手自体の全体的需要が減っている中で特定の切手にプレミア価値を付けて買い取るのは正直リスクが高いんだ

なるほど…。どうしても「この切手には額面以上の価値がある」と思う場合は、切手の買取専門店とかに任せた方が額面以上の価格で買い取ってくれる可能性が高いということですね

あとは、今はフリマアプリで個人売買もできるからねぇ。気を付ける必要はあるけど、そういうところを活用して、互いに価値がわかるコレクター同士で売買するのもいいかもしれないわねぇ♪