Q.“試金石”はどのようにして使う?
| ①切る | ②割る |
| ③叩く | ④擦る |
A.④擦る

「実力を試す試金石になる」とかで使われる、あの試金石のこと??
うむ。この試金石を使った簡易的な金検査は当店でもよく用いているよ
まず、何はともあれ試金石に金製品を擦り付けて条痕を付けることから始まります
——擦った際の感触や条痕の色が判断材料になります——

一例なんだけど、このうち2つは金製品で1つはメッキ製品なんだけど、これを実際に検査してみるぽこ♪
素人目には見た目だけじゃ判別付かないわねぇ…
擦ってみた感触としては②>①>③と②が一番柔らかく、条痕の色も②>①>③と②が一番はっきりと出ました(画像だと感触はもとより、色合いも伝わりにくいと思いますが…)

慣れてくると、この時点で金製品かメッキ製品かのおおよその判別が出来るようになるんだけど、更に判別精度を上げるために条痕と硝酸の反応も見るよ
すると、①と②の条痕は残りますが、③は消えてしまいました(そもそも③は条痕がほとんど付かないです)


金は硝酸に強いから条痕が残るんだけど、それが消えてしまった③はメッキ製品だったようだぽこ…!!
——そもそも純粋な金は柔らかいため、擦った感触が硬い③はもともと怪しかったのですが、硝酸との反応でダメ押しした形です——
あとは①と②だけど、どちらも条痕がしっかり出てて、硝酸にも反応しないから金製品であることは間違いなさそうだけど、純度の区別とかは付くの~??
純粋な金、つまりK24は非常に柔らかくて、そのまま指輪にすると変形しやすいので、よく75%の金に25%の他金属(銀や銅など)を混ぜたK18が用いられるのですが、他金属が混ざっている分、擦った感触が純粋な金より若干硬かったり、他金属の色合いが条痕に出たり、他金属に硝酸が反応して条痕が薄くなったりする場合があるので、これらの点を純度の判断目安にしています

——今回の場合だと「感触が一番柔らかい/条痕が金色/硝酸にほぼ反応なし」という点から②をK24、「感触が②より少し硬い/条痕がやや白っぽい黄色/硝酸に極僅かに反応(いずれも他金属の銀による影響だと推測)」という点から①をK18と推定しました——
ただ、あくまで試金石を用いた検査は簡易的なものだから、100%正確に「金かどうか」「純度が何か」を断定できない点をご了承ください
