天然石とは?
天然石、合成石、人造石、模造石、張り合わせ石、類似石などの言葉を聞いたことはあるかい?
んー??天然ダイヤモンドとか合成ダイヤモンドってことぉ??
そうぽん♪じゃあ、これらの違いが何かわかるかぽん??
お任せください!まず、天然石と言えば人の手を介さず自然界で自然生成された鉱物(無機物)と有機物のことですね。ダイヤモンドやルビーなどが無機物宝石、真珠や琥珀などが有機物宝石です!
この天然石はカットや研磨といった人の手による加工が施されている場合がほとんどなんですけど、この加工は宝石の魅力を引き出すものとして「されてて当然だよね」という共通認識があるので、カットや研磨がされてても天然石と呼べるんです!
うむ。この加工は必要最低限のもので、料理で言うところの食材を洗ったり切ったりするようなイメージだね
そんなカットや研磨の他にも、宝石の持つ色をより良くするための加熱や外観の欠点を補うための充填などといった様々な人為的な処理がよく施されるんだぽんけど、これらの処理も「その宝石にその処理をするのはよくあることだし、妥当だよね」と認知されている場合は、人為的な処理がされたものでも天然石と呼べるぽんよ♪
ルビーやサファイアに加熱処理、エメラルドに含侵処理を施すのは普通のことみたいですしね。でも、これら処理が施されててもれっきとした天然石ですね!
うむ。食材を焼いたり煮込んだりするイメージだね。ただ、「その食材を焼くんじゃなくて…え?煮込みます…え…?」「ちょっと煮込み過ぎじゃない…?」のような「その宝石にその処理は…ちょっと…」「その処理はいいとして…ちょっとやり過ぎ…?」といった場合は天然石でなく処理石に分類されることがあるよ
黄色味や茶色味がかった評価の低い天然ダイヤモンドに電子線を照射して希少価値の高い色味のものに変えたトリーテッド・ダイヤモンドと呼ばれるものが最たる例ですね。この照射処理による色の改変は行き過ぎた処理なので処理石に分類されるんですよね
ぽん…。あとは、何らかの処理が施されて100点になった天然石より、何も処理が施されていないのに100点の天然石の方が当然希少価値は高いぽんよ♪ただ、この処理の有無は肉眼での判定が極めて困難だから、売買取引の際はその有無の証明として鑑別書や鑑定書が大事になってくるぽこ!!
まぁ、宝石によってどの処理でどの程度までなら妥当と認められるかはまちまちだから、ひとまずはカットや研磨、その宝石において妥当とされる処理が許容範囲内で施されたものについては天然石に分類されるという認識でいいよ!
天然石の定義って結構ややこしいのねぇ...
天然石以外の分類
よし、ここからはパッと行こう!よろしく!
はい!次に、合成石というのは天然石とほとんど或いは全く同じ成分・構造・特徴になるように人の手で合成された石のことですね
現代の技術ってすごいから、色々な合成石があるわよねぇ...
ぽっこん!天然石と合成石の唯一の違いは地球が悠久の時を掛けて生成したものかどうかだぽん♪そのロマンだけは合成石で再現できないからこそ、天然石に希少価値が付いてくるぽこ♪
高価だけど本物のロマンを求めて天然石にするか、ほぼ天然石と一緒でしかも安価だけどロマンはない合成石にするかは消費者の自由だね。ただ、合成石を天然石と偽ることは大問題だし、肉眼で天然か否かを見分けるのは困難だから、やっぱり売買取引の際は鑑別書や鑑定書が重要になってくるね
そんな合成石とよく混同されるのが人造石で、これはそもそも自然界に存在しない石を人の手で造り出したものでーーー
ーーー自然界に存在しない石……っあ、キュービックジルコニアかぁ!!
模造石というのはガラスやプラスチック、植物などを使って天然石の姿形を模したものでーーー
ーーースワロフスキーやコットンパールなどだぽん♪模造石は合成石と違って天然石の成分・構造・特徴までは再現されていないぽんよ!
張り合わせ石というのはこれまでに出てきた天然石・合成石・人造石・模造石を組み合わせたものでーーー
ーーー組み合わせ方は割と自由自在で、2つ組み合わせならダブレット、3つならトリプレットと呼ばれるよ
最後に、天然・合成・人造・模造・張り合わせ問わず、特定の天然石に見かけが似ているものを類似石と呼びますね!例えば、ホワイトサファイア(天然/合成)やキュービックジルコニア(人造)は天然ダイヤモンドの類似石、コットンパール(模造)は天然真珠(パール)の類似石、天然オパールとプラスチックを組み合わせた張り合わせ石(ダブレット)は天然オパールの類似石ということになります!……ふぅ、今回はよく喋った…
お疲れぽん!天然・合成・人造・模造・張り合わせ・類似石の違いは何となくわかってもらえたかぽん??