教えて!シチタヌキさん!「”Pt900がPt950より高い”のなぜ?」(R3.10/23UP)

Pt900>Pt950??

今日の地金価格を変更しててふと疑問に思ったんですが、Pt900の方がPt950より買取価格が高いんですねぇ

たしか、この900とか950とかの数字ってその製品に含まれる貴金属の純度(品位)を表すものだったわよねぇ??Pt950はPt900より50もプラチナの純度が高いのに、価格はPt900より低いのは不思議ねぇ...

ふっふっふ。そんな不思議な逆転現象を引き起こす鍵となっているのが割金だよ

わりがねぇ??

貴金属と割金

そもそも貴金属というのは純粋な状態だと柔らかいからジュエリーには不向きなんだぽん…。だから、金やプラチナといった貴金属に他の金属(割金)を混ぜることでジュエリーとして使用できる強度を確保しているんだぽん♪

強度の確保の他にも、色味を変える目的で割金が混ぜられることもありますね!

うむ。さて、Pt900の場合だと残り10%、Pt950の場合だと残り5%に何らかの割金が混ぜられているということになるんだけど―――

―――っは!!もしかして、プラチナに混ぜられるその割金がPt900とPt950の価格逆転現象の鍵ってことぉ!!?

ご名答だぽん♪そのプラチナによく混ぜられる割金がパラジウムという貴金属だぽん♪

プラチナの割金「パラジウム」

そもそもパラジウムというのは金やプラチナと同じ貴金属で、プラチナ族に属するものなんだ

同じプラチナ族だから、パラジウムはプラチナの割金としての相性がいいんでしたね

ぽん♪そんなパラジウムはジュエリーだけでなく歯科医療(銀歯)や自動車触媒、電気・電子工業用部品などにも使われているから需要は高いし、そもそもの産出量もプラチナ並みに希少だから非常に高価なんだぽこ♪

その証明として業者間における金・プラチナ・パラジウムの取引価格(R3.8月分)を見てみてほしい

…っ!!パラジウムがスバ抜けてるじゃなぁぁぁあい!!!

そう。これだけ高価なパラジウムが5%含まれたPt950よりも10%も含まれたPt900の方がパラジウムの含有量的に買取価格が高くなるのは当然のことだよね

あれ??じゃぁ、Pt850にはパラジウムが15%も含まれてるということになるので、Pt850が一番高くなるんじゃないんですか?

いい所を突いてくるぽんね♪もちろん、パラジウムが15%含まれていれば高くなるぽんけど、割金としてパラジウムだけじゃなくも含まれている場合があるぽん!!

正直、ジュエリーにはPt850やPt900といった刻印しかないから割金に何がどれくらい使われているかは成分分析に出さないとわからないんだ

しかも、割金の組み合わせや配分もいろいろだから、プラチナとパラジウムの正確な配分率に基づいて正確な価格を導き出すというのは不可能なんだぽこ…

じゃぁ、タイキのプラチナ買取価格は……?

もちろん、 パラジウムの希少性を反映しつつ全体的なバランスを見て決定しているよ。でも結局、刻印だけではパラジウムがどれだけ含まれているかがわからないから、Pt850/900/950の買取価格にどれだけパラジウムの価値を反映しているかはお店によってまちまちだということは知っておいてね