クロコ・オーストリッチの実状
おばあちゃんが押し入れを掃除してたらこんなバッグが出てきたみたいです
ほぅ…、クロコ(クロコダイル=ワニ)のハンドバッグだね
クロコといえばお高級な素材じゃない!!おばあちゃん、ウン十万円はしたんじゃないかしらぁ…
…ということは、買取額にも期待できる…!?
ところがどっぽい!クロコやオーストリッチ(ダチョウ)製品の買取額にあまり期待しない方がいいのが実状だぽこ…
買取額が極端に安い理由
現に、そのバッグを買い取るとなると1万円くらいになるね
ひぇぇぇええぇえ!!買った時はウン十万もしただろうに、売るとなんでそんなに安いのよぉ!!??
ウン十万という販売価格には諸々の経費が含まれているってのもあるぽんけど、その理由は大きく分けて3つあるぽこ…。まず1つ目は需要の変化だぽこ♪
需要…。そういえば、ボクの友達にクロコやオーストリッチ製品を使ってる人はいなかったですね…
大体の人は牛革・羊革・馬革・豚革あたりの製品じゃないかな?
まぁ、クロコやオーストリッチって年配の人が使う、高級感をにおわせすぎるっていうイメージもあるから、特に若い世代からの需要はあまりないかもねぇ...
実際、タイキ店頭で格安販売してても売れてないですね…
2つ目は、日本でも1980年に批准されたワシントン条約の影響だね
たしか、絶滅の危機に瀕した希少野生動植物の種の保存を目的とした国際取引に関する条約でしたよね
ぽこ♪この条約は複雑デリケートで内容も度々変わるんだぽんけど、要するに、条約に指定された動植物の素材や製品を輸入しちゃダメだよという国際的な約束ごとだぽこ♪
その国の輸入が規制されるってことはその国に輸出が出来ないってことだから輸出での利益は期待できない。それなら、動植物素材を無理に獲る必要がなくなる…。つまり、種の保存に繋がるというわけねぇ...
うむ。更に、この条約だけでなく動物愛護運動も世界中に広まりつつあるから、クロコやオーストリッチ製品の取扱は年々厳しくなっているんだ
ちなみにですけど、ワシントン条約批准前に輸入されて、既に製品として出回っているものに関してはこの条約は及ばないみたいですね
最後に、養殖技術の発展による希少性の低下だぽこね♪ クロコやオーストリッチは野生動物から獲れる希少なものだからこそ、それがふんだんに使われた製品は高額だったぽん…
でも、今ではワニもダチョウも製品販売目的で養殖されている。現に、今の市場で出回っているクロコやオーストリッチ製品のほとんどは養殖ものだよ
養殖で安定的に供給出来てしまうから、希少性も下がり、価格も下がるということですね
ぽぉん…。以上3点がクロコやオーストリッチ製品の買取額が極端に下がってしまった主な要因だぽこ…!
ただ、例外としてLouis VuittonやHERMESのようなハイブランドが取り扱う製品の場合、ブランドバリューによって相変わらず高額な場合もあるよ