テレカ登場の理由
そういえば、昔はよく使ってたテレカ(テレホンカード)って今時見かけなくなったわよねぇ
あー、あの公衆電話で使えるQUOカードみたいなやつですか?僕は使ったことないですね…
ジェネレーションギャップだね…。今では使用する人をめっきり見かけなくなったテレカだけど、当時はかなり画期的なアイテムだったんだよ
そもそも、従来の10円硬貨だけでなく100円硬貨も投入できる公衆電話機の登場が1972年だったんだぽんけど、この頃の公衆電話機は10円/100円硬貨のみで使用可能で、しかも100円を入れ、その金額分に満たない時間で通話が終了したとしてもおつりが出ないものだったんだぽこ!
そうそう!10円硬貨を握りしめながら話してたわねぇ...!100円なんか入れた日にはもったいないからギリギリまで話を伸ばしてたわぁ…!!
携帯電話が普及した今聞くと不便な話ですね…
だね。当時の人も硬貨専用でおつりが出ない仕組みは不便と考えたんだろうね。だから、1982年にNTTの前身となる旧日本電信電話公社がテレカの発行を始めたんだ
使用者側からしたら、このテレカ1枚あれば小銭を大量に用意したり連続投入したりする必要もなくなるし、通話時間に応じて1度数(10円)単位で引き落とされるから無駄がない。設置側からしても、従来のように金庫が小銭で一杯になって機能停止する心配もないし、集金の手間も省けるといったようにテレカの登場は両者にとってメリットだらけだったんだぽん♪
しかも、テレカって人物だったり風景だったりアニメだったりとデザインも豊富ですからね。使い終わっても別の楽しみ方ができそうですよね!
でも、そんなテレカの活躍も長くは続かないんだぽこ…。1990年代末からの携帯電話の普及や昔から公衆電話を設置している個人商店の閉店や廃業に伴い公衆電話の設置台数も年々減少しているんだぽん…
そうなると必然的にテレカの需要も減るわよねぇ...
まぁ、携帯の電波不良や紛失、そもそも携帯を持って入れない施設や学校等に行く場合など、まだまだ公衆電話を利用する機会は残されているからテレカも活躍してはいるけど、全体的に見るとやはりその需要は激減しているね
テレカの度数
テレカのことがだいぶわかってきたんですけど、そんなテレカの単位が度数なのは何か理由はあるんですか?
50度数とかねぇ♪改めて言われてみると、なんで何円分とかじゃなくて度数なのかしらねぇ...
ぽぽぽぽーん♪そもそも、1度数あたり10円分というのはご存知だぽこか?50度数のテレカなら500円分にあたる時間の通話が可能ということぽんね♪
じゃあ、なんで500円分じゃなくてわざわざ50度数という表記がされているのかと言うと、度数計というメーターに由来しているという説が有力だよ
度数計…?
難しい仕組みのお話になるぽんからかいつまんでの説明になるぽんけど、1960年代当時、電話利用者ごとの利用料金は電話局に置かれた度数計をもとに算出されていたんだぽこ♪
正確には違うけど、ガスメーターをイメージしてもらえればわかりやすいかな。この度数計が示す当月分の数字から前月分の数字を差し引くことで、その月の電話利用料金を算出したということだね
じゃあ、例えば当月の度数計が1,000で前月のが850とかだったとしたら、今月は150度数分を使用したってことですね!
ぽこ♪1度数あたり何円かは何度か変更されたみたいだぽんけど、1度数=10円で定着しているから、150度数=1,500円分を使用したという計算になるぽんね♪
その度数計による計算の名残からテレカの額面に度数という単位が使われているのねぇ♪
まぁ、〇円分とするより〇度数とした方が他のカード類との差別化にもなるという考えもあったのかもしれないね