Q.昔の時計に使用されていた夜光塗料はどれ?
| ①ラジウム | ②ウラン |
| ③プルトニウム | ④ポロニウム |
A.①ラジウム

ラジウムって……放射能やばいやつじゃなかったっけ…???
20世紀前半、暗闇でも文字盤や針を光らせるためにラジウムを含む夜光塗料が広く使われていたんだぽん…
——ラジウムの放射線で塗料に混ぜられた硫化亜鉛などの発光体を自然発光させる仕組みだったようです——
今では放射能を持たないルミノバやスーパールミノバという蓄光塗料が主流になっていますが、事前に光を当てて光を蓄える必要のある蓄光塗料と違って、当時の夜光塗料はその必要もない非常に便利な塗料だと思われていました
何もしなくても放射線によって発光体が自然発光してるもんねぇ……
ただ、ラジウムは強い放射能を持っているから、後に大きな健康被害へと繋がることになるよ…

中でも有名なのが1920年代のアメリカで社会問題にもなったラジウム・ガールズだぽこね…
第一次世界大戦による男性の労働力不足を背景に多くの女性が工場で働くことになったのですが、時計産業でも女性工員が軍用時計の文字盤に夜光塗料を塗る仕事があって、この仕事は戦後の1920年代にも続いていました

文字盤に夜光塗料を塗る際に使用する筆の先を整えるために、あろうことか女性工員たちは筆先を唇で尖らせていたんだ
え……。ラジウムを体内に取り込んだってこと……??
——結果として甚大な健康被害が起きてしまったので、ラジウムに替わる塗料が必要になったわけです——
そこですぐにルミノバが登場すれば安心なんだけど、その登場は1990年代…。それまでラジウムに替わったのがトリチウムなんだ
トリチウムも放射性物質ですが、自然発光するメリットを残しつつラジウムより危険性も大幅に下げられる代替品として活躍したのです。勿論、内部被爆の危険性はあるのですが…

——要するに、最初はラジウムを塗料に使う→ラジウム・ガールズ問題で危険性が話題になる→でも、優秀な非放射性塗料がまだない→ラジウムよりは低リスクなトリチウムを代替品にする→ようやく、非放射性のルミノバが開発されるという流れです——

ラジウムもトリチウムも蓄光しなくても自然発光するから、環境によってはかなり重宝するだろうけど、やっぱり今のご時世は放射線による健康&環境被害の心配のないルミノバみたいな蓄光塗料の方が安心安全ねぇ♪
