最古の宝石「真珠」
真珠って冠婚葬祭でよく見かける、身近な宝石の1つよねぇ♪
ぽこん♪そんな真珠は人類最古の宝石と言われているぽこけど、なぜだかわかるぽん??
以前にコラムでも書きましたが、人類にとって重要で身近な食糧であった貝から採れる、現代のようなカットや研磨が無くとも採れたそのままで十分美しいという点で真珠は最古より宝石として愛されてきたんですよね
あとは、真珠には「てり」と呼ばれる独特な光沢があるんだけど、その光沢に対する「なんだ…この光沢は…?」という畏怖感から真珠を宝石として崇め奉ったという説もあるみたいだよ
ほぇえ…。確かに、初めて真珠のポワァっとした光沢を見たら、得体が知れないからちょっと怖いかもねぇ...。でも、怖いだけじゃなくて、その光沢に神秘性も感じたから宝石として崇め奉ったんだろうねぇ♪
じゃあ、そんな真珠がどのようにしてできるかを知っているかぽん??
真珠形成のメカニズム
まず、貝の一番の特徴といえば何かわかるかな?
んん~、貝殻かしらぁ…??
ご名答だぽん♪貝は自分で貝殻を作ることができる動物だぽんよ♪じゃぁ、貝はそんな貝殻をどこで作るか知っているかぽこ?
え…どこだろう……
実は、貝は外套膜(がいとうまく)と呼ばれる貝特有の器官で貝殻を作っているんだよ。外套というのはマントという意味なんだけど、この膜が貝殻に密着して貝の内臓全体を覆っている様子をマントに見立てたことから外套膜と呼ばれているんだよ
へぇへぇへぇへぇ♬じゃぁ、アサリやハマグリとかの外側に付いてるブヨブヨした貝ヒモとか呼ばれる部分が外套膜ってことぉ??
そゆことぽこぉ!!そして、この外套膜はすごく面白い働きをするんだぽこよ♪
どんなぁ?どんなぁ??
何かの拍子で外套膜の一部が切れてしまって、その一部が体内に入ってしまったとしよう。この体内に入った外套膜の破片はどうなると思う?
消化されたり排出されたりするんですか??
これがすごいことに、その破片は体内で生き続けるんだ。しかも、体内から栄養をもらって成長し、袋状の組織まで形成するようになるんだ
このように外套膜の破片が体内で袋状組織にまで成長すると、本来の外套膜の機能を取り戻す、つまり、貝殻を作れるようになるんだぽん♪そして、その貝殻を袋の中に形成するようになるんだぽん!
すごぉぉい!!…ってことは、その袋の中の貝殻が真珠ってことぉ!!?
そういうこと!!この袋状組織が結果として真珠を形成するわけだから、この袋のことを真珠袋と呼んでいるよ
まとめると、外套膜の破片が自然の様々な偶然の働きによって自然と貝の体内に入り、その破片が真珠袋に成長して真珠を形成するのが天然真珠ということになるぽん♪
じゃあ、その外套膜の破片を人工的に貝の体内に挿入して真珠形成を促すのが養殖真珠というわけですね!!
その通りだぽん♪ちなみに、この外套膜の破片を挿入するときに球状の核も一緒に入れるんだぽんけど、これは球状の核に沿って真珠袋を形成させ、結果として球状の真珠を養殖するためだぽんよ♪
真珠袋はこの球状の核の表面に貝殻を幾層にも形成していくよ。当然、この層が増えれば増えるほど真珠袋も大きくなっていく。そして、数年に渡り十分に層が巻かれたら、晴れて円形の養殖真珠の完成だね
天然真珠に比べて養殖真珠に綺麗な円形のものが多いのは、この球状の核のおかげだったのねぇ♬でも、綺麗な円形になるかどうかを左右する核も大事だけど、真珠形成において何より重要なのは外套膜の破片が体内に入るってことなのねぇ♪
そうだよ。貝の体内に核が入っただけでは真珠は形成されないよ。外套膜が入り、成長し、真珠袋を作り、その袋の中に貝殻を形成して初めて真珠が出来上がるんだ。核はあくまでも形を左右するガイドだね
最後に、真珠袋の中に形成される貝殻(真珠)は、基本的には貝殻の内側の色と同じになるから、貝の内側がシルバー系ならシルバー系、ゴールド系ならゴールド系の真珠ができるぽこよ♪もちろん、例外もあるぽんけど、今日はこの辺にしとくぽんねぇ♪