オパール家
この一家特有の虹のような煌めきを「遊色効果」といいますが、その効果を示す子を「プレシャス・オパール」、示さない子を「コモン・オパール」と区別します。
「プレシャス・オパール」
ブラック・オパール
身体の色が黒~暗灰色の子の総称です。
ホワイト・オパール
身体の色が白色の子の総称です。
ファイア・オパール
身体の色が赤~橙色の子の総称です。
ウォーター・オパール
身体の色がほぼ無色で透明な子の総称です。
「ファイア/ウォーター・オパール」の2人は主な産地がメキシコであるため「メキシコ・オパール」と呼ばれることもあります。
「コモン・オパール」
コモン・オパール(桃色)
「遊色効果」を持たない子の総称です。
他にも赤、青、緑、黄色などの子もいます。
イメージとしては、オシャレ好きで賑やかなグループが「プレシャス・オパール」、控えめで物静かなグループが「コモン・オパール」です。
ブラック・オパールとボルダー・オパール
「オパール家」において最も珍重される子が「(プレシャス)ブラック・オパール」なのですが、一見するとその子に瓜二つな「ボルダー・オパール」という子がいます。
ボルダー・オパール
ボルダー(岩)の上部表面にだけ「ブラック・オパール」が乗っかている子です。
ルース(指輪などにセットされていない裸の状態)なら「ブラック・オパール」との区別は比較的容易なのですが…。
この2人が指輪にセットされた状態だとどうでしょうか?
このようなセッティングの場合なら、横から見ることでボルダー(岩)の有無を確認しやすいです。
しかし、このような身体全体がすっぽり枠に収まった指輪の場合はどうでしょうか?
そんな時は指輪の裏側を見てみてください。写真赤枠の部分のように宝石の裏面を見ることができます。この場合、裏面がすべてボルダー(岩)だと確認できますね。
一部例外もありますが、大体の場合は横や裏から見てボルダー(岩)の有無を確認すれば「ブラック・オパール」か「ボルダー・オパール」かの判別が可能ということです。この2人はその価値に雲泥の差がありますので、両者を明確に見分けることが重要です。
遊色効果の種類
「オパール家」だけが持つ「遊色効果」にはその現れ方(パターン)によってさまざまな名称が付けられていますので、いくつかご紹介します。
ハーレクイン
大きく四角張った模様が規則正しく並ぶパターンで、数あるパターンの中でも最高評価を受けます。
パレット
さまざまな色がある程度の大きさで散りばめられた、パレット上の絵の具を彷彿とさせるパターンです。
ピンファイア
小さな色の点が密集したかのようなパターンです。
フレーム
身体全体に赤味がかった縞目や筋目が流れるようなパターンです。
リボン
色の帯がリボンのように身体を横切るパターンです。
結局、「オパール家」でもっとも評価が高い子って誰?
と聞かれれば「(プレシャス)ブラック・オパール」で「ハーレクイン」の遊色パターン持ちということになります。
更に、その「ブラック・オパール」の黒地に映える「赤色」の遊色が強ければ強いほど評価が高くなります。